スナッチ・アウェイ/NI POUR, NI CONTRE (BIEN AU CONTRAIRE)

Director:セドリック・クラピッシュ
Cast:マリー・ジラン、ヴァンサン・エルバズ、サイモン・アブカリアン、ジヌディーヌ・スアレム、ナターシャ・リンディンガー
カメラマンとして働いていたキャシーは、大金を手に入れる為にギャング団の強盗現場を撮影する事になった。大金と仲間を手に入れた彼女だったが、すぐにお金は底をつき自ら強盗を始める様になってしまう。ある日、運悪く捕まりそうになった彼女は、小金よりも一回で大金を稼げる大仕事の計画に乗ったのだが・・・。


この映画、面白くなかったです。ストーリーは普通なのですが、人間関係が説明不足で分かり辛いです。その上、キャラクターのバックグラウンドも説明不足。中途半端な感じでした。
伏線だと思わせておきながら、実は意味はないんですってシーンが多かったですね。なんだよ〜。冒頭の靴のシーンなんて特にそうですし。最初はテンポ良く、映像もオサレな感じだったのですが。後はだらだらとした感じです。もったいないですよ。
何の為に強盗現場の撮影をしたのかが不明なんですよ。あのシーンから言うと、大物政治家とかが、違法賭博かドラッグをしている様子をカメラに収めて、後で強請ったりするのかなと思っていたのですが、全くそんなシーンは出て来ないんです。だったら、何故に撮影したんぢゃ?と思うでしょ。ただの趣味ですかね。
で、この映画の主張は女は怖いって事です。怖いし強い。最初は強盗現場でびびっていたくせに、一人で平気で強盗するまでになってしまうんだから。仲間とじゃなく、一人ですよ。覆面もせずに。自信があるのか、ただのバカなのか。
ラストは意外でした。予想外だったので拍子抜けです。映画に勧善懲悪を推奨する訳じゃないですが、このラストは納得がいかない。罪を犯した者は償うべきでしょ?強盗ぐらいならこのラストでも良いんですけどね。

2006/02/21

スナッチ アウェイ [DVD]