不機嫌な赤いバラ/GUARDING TESS

Director:ヒュー・ウィルソン
Cast:シャーリー・マクレーンニコラス・ケイジ、オースティン・ペンドルトン、エドワード・アルバートジェームズ・レブホーンリチャード・グリフィスデヴィッド・グラフ、ジョン・ローゼリアス、デイル・ダイ、ハリー・J・レニックス
元大統領夫人のテスはシークレット・サービスに厳重に警護されながら生活していたが、監視の窮屈さと意固地な性格から悶着ばかり起こしていた。しかし、現大統領の意のままに動かせる彼女は、気に入らない事があるとすぐに言いつけ、その矢面に立つのは警備主任のダグだった。


1994年の作品なので、ニコラス・ケイジの髪はまだありました。やたら目に付く彼の髪の毛。彼だって昔からハゲじゃないのにとわかっていながらも、やっぱり目が髪を追っているんですよ。
ハゲ話はさて置き、面白かったですよ。ストーリーは彼らが心を通わせて仲良しになるって感じです。ただ、唐突に仲良くなってる感じがしました。今まで、喧嘩してたのいきなりですよ。きっかけがあった訳でもないのにね。この辺りをもっと丁寧に描いて欲しかったです。だって、それが重要じゃないですか。この映画の見所なのに〜。
意固地で癇癪持ちの老婦人を演じるのはシャーリー・マクレーン。この映画はコメディなんですが、おバカなコメディじゃなく雰囲気がコミカルな感じなんですよ。大笑いは出来ないですけど、くすっと随所で笑える感じなんですよね。この元大統領夫人、表面は冷たいけれども、中身はとっても暖かく寂しがりやなんだけど、意地っ張りで素直じゃない。それを彼女が演じているのですが、存在感もさる事ながら演技も素晴らしい。で、その相手を演じるのがニコラス・ケイジ。老婦人に手玉に取られてかたなしです。
主人公が若くって美人でスタイルが良いヒロインじゃないし(むしろ年寄りだし)、ストーリーも派手な盛り上がりがある訳じゃなく淡々としているのですが、退屈する事なく暖かい気持ちになれるそんな映画でした。

2006/02/22

不機嫌な赤いバラ [DVD]