いちごブロンド

年末に、バイクが後方から吹っ飛んできやがり私に直撃しました。道ですよ。普通の。どうやら、マンホールで滑ったらしいですが、その衝撃で私もちょっとばかり空を飛びました。で、全身打撲と前歯が2本折れてしまいました。
相手は馬鹿者高校生です。偉そうにバイクで学校に向うってどういう了見をしているのか。そんなこんなで歯医者通いをしております。
で、私は歯医者が嫌いです。とっても嫌いです。大概の人は嫌いだと思いますが、私もその大概の人です。虫歯ならともかく、なんで私がこんな目にと腹立たしい限りですがうだうだ言ってもしょうがない。それに、今日は神経を抜く日です。麻酔が効きにくい私には拷問と一緒です。
気合を入れて予約時間に行くも、時間が押していて20分も涎掛けをかけたまま診療イスで待たされました。こっちは半ば諦め半ば気合で行ってるのですよ。なのに20分も放置されたら集中力も切れてきます。それに、自分の番が何時来るのかわからない恐ろしいプレッシャーの襲撃と戦わなくてはなりません。 〝まな板の上の鯉〟ならぬ〝診療イスに座ってる歯抜け〟です。そんな恐怖と戦っている時に思い出したのが「いちごブロンド」
私を担当してくれている院長は優しくてなかなか渋い男前なのです。こんな人に想われたら・・・とよからぬ妄想をしていると、「お待たせしました。さあ、神経抜きましょか」と手にドリルを持ちながらにこやかにおっしゃられました。一瞬にして現実に戻されてしまった私。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1911