バットマン・フォーエヴァー/BATMAN FOREVER

Director:ジョエル・シューマカー
Cast:ヴァル・キルマートミー・リー・ジョーンズジム・キャリークリス・オドネルニコール・キッドマンドリュー・バリモア、マイケル・ガフ、パット・ヒングル、デビ・メイザー、エド・ベグリー・Jr、ルネ・オーベルジョノワ
シリーズ第三弾。スタッフやキャストを一新してのバットマン。今回の悪人はトゥー・フェイスとリドラー。そして、新しいヒーローのロビンも登場。


製作にティム・バートンが加わっているものの、あの〝ゴッサム・シティ〟の雰囲気が全くなくなってしまいました。今回は派手な感じですね。単体でこの映画を観ると楽しめるのかもしれないですけど、シリーズとして観るとちゃらい感じが否めません。
バットマン演じるのはヴァル・キルマー。そんなに違和感ないですよ。それに、マイケル・キートンよりも〝お坊ちゃん〟の感じが出ていた様な。ただ、マイケル・キートンバットマンに比べてこじんまりとしています。背が低いからなのか、見せ場があまりないからなのか。
今回の悪人の一人であるトゥー・フェイスを演じるのはトミー・リー・ジョーンズ。これはイタイです。特殊メイクは恐ろしいのですが、何故か笑える。彼には似合わないんでしょうね。本人も、それをふっきって演技している様には見えなかったですし。
で、もう一人の悪人リドラーを演じるのはジム・キャリー。「マスク」の成功で不動の人気を得たから彼を起用したのだろうけれども、これもキツイです。だって彼の演技は「マスク」と同じで、あの笑いのセンスはバットマンには合わないですよ。私はジム・キャリー好きで、彼の出演している映画は全部観ているのですが、この彼はダメです。「ケーブル・ガイ」の彼もキツイものがありましたけど。もう、この二人で雰囲気ぶち壊しですよ。重厚さなんかあったものじゃない。
ヒロインはニコール・キッドマン。ヒロインなのに、結構ないがしろな設定でした。しかし、彼女って昔から美しい人ですよね。そんな彼女が恋に落ちるのはお約束でブルース・ウェインニコール・キッドマンヴァル・キルマー。う〜ん、似合わないですよね。なにしろ今回は、バットマンの相方としてこれから活躍するだろうロビンも登場して盛りだくさんなので、当時のニコール・キッドマンの立場だったら文句も言えなかったでしょうね。

2005/06/24

バットマン フォーエヴァー [DVD]