オペラ座の怪人/THE PHANTOM OF THE OPERA

Director:ジョエル・シューマカー
Cast:ジェラルド・バトラーエミー・ロッサムパトリック・ウィルソンミランダ・リチャードソン、ミニー・ドライヴァー、シアラン・ハインズ、サイモン・キャロウ、ジェニファー・エリソン
不朽の名作ミュージカルの映画化。作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自身も製作に加わっている。1919年のパリのオペラ座でオークションが開催されていた。それらは、かつてオペラ座が華やかだった頃の品々だった。そして、あの惨劇のシャンデリアがオークションにかけられた瞬間に、舞台は1870年へとさかのぼる。


あの天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自ら製作したって事だったので、観たのですがホントにつまらなかったです。お金をものすごいかけているのは分かるんですが、間違った使い方してますよ。衣装とセットとかがこれ見よがしに煌びやか過ぎるんですよ。華やかじゃなくてあそこまで行くとケバイ感じ。それに比べて莫大な金額を投じたシャンデリアは、値段の割には普通にしか見えない。
で、クリスティーヌが歌うシーンは某シャンプーのコマーシャルそっくりでした。舞台で歌うシーンを多角度から撮るとああなるんですかね。それとも、あのコマーシャルの撮影が素晴らしいって事なんでしょうか。コマーシャルと映画を一緒にする訳じゃないですけど某コマーシャルの方が先だったので、どうしても二番煎じに見えてしょうがなかったです。
ストーリーは舞台と同じですが、ファントムの出生などオリジナルの部分もありました。舞台版は究極の完成形じゃないですか。引くべき箇所も足すべき箇所もない舞台版に、あえて付け足すなんて不必要ですよ。オリジナル性を求めているのではなくて、舞台では補えない空間の演出やリアリティーを求めてるんですよ。少なくとも私は。
クリスティーヌ演じるエミー・ロッサムですがすごく上手でした。さすがに幼い頃からオペラを習って来ただけあります。それに比べてジェラルド・バトラーの下手くそな事。ファントムなのにあんなに下手でどうする。その上、華がない。全体的に地味なんですよね。存在感も薄いし。

2005/09/07

オペラ座の怪人 通常版 [DVD]