SAYURI/MEMOIRS OF A GEISHA

Director:ロブ・マーシャル
Cast:チャン・ツィイー渡辺謙ミシェル・ヨー役所広司桃井かおり工藤夕貴大後寿々花ケネス・ツァンコン・リー
アーサー・ゴールデンのベストセラー小説「さゆり」の映画化。監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル。貧しい漁村に生まれ、9歳で置屋に姉と供に売られた千代の数奇な運命を描く。千代は自分の身請け代を稼ぐ為に、端女として虚しく働くだけの毎日を送っていた。15歳の時にそんな千代に転機が訪れた。一流の芸者、豆葉が千代を一人前の芸者に育てたいと申し出て来た。そして、豆葉の元で芸者になる為の修行をした千代は、〝さゆり〟として花街に華々しくデビューしたのだった・・・。


今年最初に映画館で観た作品です。色々と酷評されていましたが、そこまで悪くなかったと思いますよ。知人のスイス人が〝着物の着方がミステイクだ〟と言ってましたが、着物の着方って(男女で違う事)そんなに有名なんでしょうか。私は言われるまで気が付かなかったですけどね。日本人失格ですか。
酷評にも関わらず映画館で観ようと思ったのは、もちろん謙さんが出演しているからです。しかし、謙さんよりも桃井かおり工藤夕貴の方が多く出ていました。桃井かおりって、英語喋っていてもいつもの桃井かおりなんですよね。大胆不敵と言うかなんと言うか。
それよりも、笑えたのが工藤夕貴の役名です。だってパンプキンですよ。なんと字幕はおカブおカブは駄目でしょ。それも初手からですよ。一人で笑ってしまって、ひんしゅくをかってしまいました。思いっきり変でしょ。なんでみんな笑わないんでしょうね。〝初桃〟がありだから、カボチャもありだと思ったんでしょうかね。食べ物繋がりで。
で、一番言われていたのは日本が舞台で芸者が主人公なのに、喋っているのが英語なのはおかしいって事なのですが、最初は確かに違和感がありました。でも、慣れればそんなに気にならなかったです。ハリウッド映画なんだから英語なのは当たり前。それに、主役も日本人じゃないんですからね。割切って観れば、楽しめると思いますよ。それに、いつもの時代錯誤的な日本の描かれ方もしてなかったですしね。日本人から観ても、おかしな日本じゃなかったですよ。
主役を演じたのはチャン・ツィイー。彼女って薄幸そうなので、良く似合ってました。映画ではコン・リー演じる初桃の嫉妬を一身に浴びて苛められていた彼女ですが、実生活でも仲が悪いとか。
少女時代を演じたのは大後寿々花ちゃん。
 
彼女、しっかりした演技をしていてびっくりしました。今後に期待大ですね。

2006/01/08

SAYURI