フル・フロンタル/FULL FRONTAL

Director:スティーヴン・ソダーバーグ
Cast:デヴィッド・ドゥカヴニージュリア・ロバーツ、ニッキー・カット、キャサリン・キーナー、メアリー・マコーマック、デヴィッド・ハイド・ピアース、ブレア・アンダーウッド、エンリコ・コラントーニ、エリカ・アレクサンダー、デヴィッド・フィンチャーテレンス・スタンプブラッド・ピット、ジェフ・ガーリン
映画プロデューサーであるガスの40歳の誕生パーティーに招かれている人や、関係者達の一日が始まろうとしていた。記者キャサリンは俳優ニコラスに取材をしている。しかし、ニコラスは取材よりも手紙が気になって仕方ない。人事部長のリーは夫に離婚を望む手紙を書いて、出勤する。リーの夫カールは妻の手紙に気付かずに出勤し、出版社を解雇される。


この作品はインディペンデント系ですね。決して、大衆受けする様な娯楽映画じゃないと思います。私は、一回観ただけでは良くわからなかったです。二回目でやっとストーリーが繋がった感じがしました。群像劇なので場面や人物がころころ変化する上に、映画を撮っているシーンなのか、そうじゃないのか最初は区別がつかなかったです。二回目に気が付いたのですが、冒頭では監督がソダーバーグって書いてないんですよね。凝ってますよ。
今の自分に満足し優雅な生活を送っている者も、己に不甲斐なさを感じている者も、心の底では孤独で焦燥感を抱えている。でも、他人にはそんなそぶりも見せずに強がって生きている人々が、ふとしたきっかけで己の心を他人にさらけ出す。現状を打開する為に、それぞれが足を踏み出すんですよ。少しずつでも前に進もうとするその様子に、切なくなりました。心をさらけ出せる人がいるって、贅沢ですよね。
しかし、何故にデヴィッド・ドゥカヴニーファーストネームなんでしょうか。終盤位でしか出て来ないのに。

2006/01/2

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