ユートピア/UTOPIA

Director:マリア・リポル
Cast:レオナルド・スバラグリア、ナイワ・ニムリ、チェッキー・カリョ、エクトル・アルテリオ、ジョゼ・ガルシア、エマ・ビララサウ、フェレ・マルティネス、フアン・カルロス・ベイードロドリゴ・ガルシア
予知能力を持つアドリアンは、〝ユートピア〟と言う名前のグループの一員で、幼い頃からその能力を伸ばしていた。彼には予知夢で見てから脳裏に焼きついた女性がいた。ある日、彼の父親代わりであるサムエルから、その女性アンヘラの命を助けろと言われる。アドリアンはその女性を探す旅に出た。


全体的に重くて暗い映画でした。もっとサスペンス色が濃いのかなと思っていたのですが、どちらかと言うとシリアスな感じが強かったです。テロリスト追跡、確保がメインじゃなくて、アドリアンとエルヴェの心の闇の追求が基本にあって、それにサスペンスとちょっとした恋愛が付いてるって感じでしたよ。この手の恋愛ってお約束の様なものですよね。しかし実際問題として、殺されるかもしれない緊迫した状況なのに、あんな事が出来るんでしょうか?そなん事してる暇があったら、もっと策を練った方がいいじゃん。
映画を観ながら思ったのはパティー・ハースト事件の事。ご存知ですか?1974年に新聞王の娘、パトリシア・ハーストがテロリストによって誘拐された事件。他と違うのは被害者パトリシアがなんとテロリストに洗脳されてしまい、銀行強盗や略奪に身を投じ、最終的には逮捕されたのですが、状況が良く似てるって言うかそっくりだったので、どうストーリーが展開していくのだろうと期待していたのですが、大した事はなかったですね。別に洗脳されてなかった様だったし。
不思議だったのは、アドリアンの能力を彼女が疑いもせずに信じた事。置かれている立場上、疑ってかかる筈なのに、あっさり信じるんですよ。普通でもいきなり予知能力だと言われたら、ひくでしょ。私なんてダッシュで逃げますよ。

2006/01/31

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