みんな誰かの愛しい人/COMME UNE IMAGE/LOOK AT ME

Director:アニエス・ジャウィ
Cast:マリルー・ベリ、ジャン=ピエール・バクリ、アニエス・ジャウィ、カイン・ボーヒーザ、ロラン・グレヴィル、ヴィルジニー・ドゥサルノ、セルジュ・リアブキン、ミシェールモレッティ
ロリータは太っている事にコンプレックスを持っていた。そんな時に、彼女の有名作家の父親が再婚する。相手はロリータと同年代のスタイル抜群の美人だった。へこんでいた所に、彼女に近づいて来たセバスチャンも父親目当てに違いないと勝手に思い込み、さらにへこむ彼女だった・・・。


ストーリーは盛り上がりがある訳じゃなく、とってもシンプルでした。特に感動的でもなかったですし。カンヌ脚本賞を取ったらしいですが、私にはその良さはわからなかったですね。
とにかく、主人公のロリータを受け入れる事が出来なかったので、観るのが辛かったです。当然、彼女に感情移入なんか出来ないし、だからって客観的に観る事も出来ないんですよね。己の体型にコンプレックスを持っていて卑屈になるのはわかるけど、わがままなんですよ。卑屈の塊の様な態度も嫌いです。それそれがコンプレックスを抱えて生きてる訳でしょ。それなのに被害者は世界で己だけだって主張するずうずうしさ。それだったら、もっと謙虚に生きればいいじゃん。なのに、言い返さずにはいられないってどうなんでしょうね。又、腹が立って来た。
そんなロリータに想いを寄せる青年セバスチアンが可哀想でした。だって、相手は猜疑心の塊みたいな女性ですよ。あんな事まで言われても、彼女を許す彼はよっぽど心が広いんでしょうね。てっきり私は、彼とロリータの義理の母カリーヌと出来ちゃうんだと思っていたのですが。そうなるとますますロリータが頑なになってしまって泥沼ですね。それは、はっきり言って観たくない。だから、これで良かったんでしょうね。

2006/02/01

みんな誰かの愛しい人 [DVD]