バタフライ・エフェクト/THE BUTTERFLY EFFECT
Director：エリック・ブレス
Cast：アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン、メローラ・ウォルターズ、エリック・ストルツ、ローガン・ラーマン、ナサニエル・デヴォー、イーサン・サプリー、カラム・キース・レニー
エヴァンは少年時代に記憶の喪失を頻繁に経験していた。大学生になった彼は、記憶を喪失する事なく生活していたが、ある日、精神科医の勧めで付けていた幼い頃の日記を手に取る。すると幼い頃の記憶が蘇り、過去を変える事が出来る力を自分が持っている事に気が付く。
冒頭の〝一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる〟ってフレーズは有名な比喩だったのですね。知らなかったです。主演は私生活で何かと話題のアシュトン・カッチャーなので、軽いタッチのサスペンスだろうと思っていましたがそんな事はない。己の人生と真摯に向き合い、傷つきながらも希望を捨てずに戦うシリアスなサスペンスでした。
ストーリーは普通のサスペンスとは違いSF的な要素も含んでます。アシュトン演じるエヴァンは幼馴染みのケイリーが悲惨な運命を辿る事を知り、〝力〟を使って軌道修正をするのだが、なかなかハッピーエンドにはならない。で、色々と試している内に父親の事や、己が幼い頃に犯した罪などに苦悩するって感じです。
少年時代の描き方がスティーブン・キングっぽい。４人仲間で一人は女の子。必ず太った子が仲間に入っているのも定石ですよね。それに、彼らは幸せな生活を送ってる訳じゃなく、アル中の父親、離婚して母子家庭、虐待と不幸のオンパレード。描き方のリアルさに、観ているのが辛くなりました。
やっぱりアシュトンよりも、少年時代を演じたJohn Patrick Amedori君の方が上手でしたね。アシュトンの演技って軽いんですよ。中身がない感じがすごくします。適当にそつなく演じてるから、ひびくものがない。彼ってコメディ向けですよね。
2006/02/07
