サンセット大通り/SUNSET BOULEVARD
Director：ビリー・ワイルダー
Cast：グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ナンシー・オルソン、フレッド・クラーク、ジャック・ウェッブ、ヘッダ・ホッパー、バスター・キートン、セシル・Ｂ・デミル
売れない脚本家ジョーはふとした事から、隠遁生活を送るサイレンと時代の女優ノーマが自分の為に執筆した原稿の手直しを任された。最初は仕事だけの付き合いだったが、ジョーはノーマに言われるまま愛人の様な生活を送っていた。そんな生活に辟易し始めたジョーだったが・・・。
１９５１年のアカデミー脚本賞に輝いた作品です。監督はビリー・ワイルダー。もう説明なんて不要ですよね。恥ずかしながら、私は始めてこの映画を観ました。名前も内容も知っていたのですが、なんとなく観てなかったんですよね。最初から最後まで退屈する事がなかったです。名作に対する発言じゃないと思いますが。昔の映画って眠たくなったりするじゃないですか。でも、この映画はそんな事は全然ないですよ。当然、背景がばりばりスクリーンとかまるわかりですが、そんな事は瑣末な問題です。最初に結論から始まるので、結果はわかってるんですよ。でも、どうなるんだろうと思ってしまうそんな映画でした。
皮肉にも、サイレント時代の女優を演じているのはグロリア・スワンソン。彼女もサイレント時代に活躍しましたが、トーキーの時代になり数本映画に出演しますが、その後忘れ去られた女優の一人です。しかし、この作品で返り咲いた訳ですから見上げたものです。その上、アカデミー賞にノーミネートされた位ですからね。この映画は彼女の鬼気迫る演技が無ければ、面白さも半減です。
この映画の売りはハリウッドの影の部分にスポットを当てている事にあるのですが、良くある話しですよね。当然って言うか、別に驚きもないそんな感じです。ただ、この時代にハリウッドの影を描く事はタブーだった見たいですね。ショービズ界なんて、しょせんそんなものでしょう。キレイごとだけじゃ、やっていけないし。
2006/03/22
