シュレック/SHREK

Director:アンドリュー・アダムソン
Cast:マイク・マイヤーズエディ・マーフィキャメロン・ディアスジョン・リスゴーヴァンサン・カッセル、ピーター・デニス、ジム・カミングス
外見は醜く恐ろしい怪物シュレックが、囚われの姫フィオナを助け出す旅に相棒ドンキーと一緒に出る。彼は外見とは裏腹に心優しい怪物だった。そんなシュレックはフィオナに恋をしてしまう。そしてフィオナも彼に恋してしまうのだが。

主役は醜い怪物。ディズニーでは絶対に有り得ない人物設定。白雪姫などのパロディも満載。よく、あのディズニーが怒らなかったですね。
ラストもフィオナ姫は美しくなく醜いまま。「美女と野獣」の様な出来すぎた組み合わせではなく、シュレックはいつまでも〝怪物シュレック〟のままと言うのがなかなか斬新な展開でした。
最初はシュレックのあまりの汚さに辟易したが、だんだんと見慣れてくると可愛らしく見えるから不思議ですね。彼はディズニーが描くヒーローの対極をひた走っている。かっこが良いわけではなく、だからと言って勇敢な訳でもない。敵前逃亡は当たり前。でも、憎めないのですよ。
私が特に好きなキャラクターは喋るロバのドンキー。声はエディ・マーフィで騒々しいキャラとぴったり。
暴力亭主が暴力ふるった後に見せる優しさに魅力を感じてしまう妻じゃないけれども、たいていは歯をむき出して笑ってるのでたまに見せるシリアス顔がとても素敵。主役までとは言わないけれども(それは絶対に無理だろうから)、出来ればもう少し活躍させて欲しかったですね。もったいない。
しかし、ファークアード卿と結婚する位ならシュレックを選んだ方がましかもしれませんよね。ファークアード卿は一応人間だけれども寸詰りの横暴者。それならば最初から怪物と判っているシュレックの方が諦めもつくってものですよ。それに、フィオナとはお似合いですしね。末永くお幸せに。
2005/01/01
シュレック [DVD]