ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔/THE LORD OF THE RINGS THE TWO TOWERS

Director:ピーター・ジャクソン
Cast:イライジャ・ウッドイアン・マッケランリヴ・タイラーヴィゴ・モーテンセンショーン・アスティンケイト・ブランシェットジョン・リス=デイヴィスビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルームクリストファー・リー

ロード・オブ・ザ・リングの中篇。今回はゴラムが主人公かと思うぐらいに、予告編では彼が強調されていました。フルCGとは思えない滑らかな動きはすごいです。フロドは相変わらず情けなさいっぱいです。サムの方が頼りがいがありそうですしね。今回の見所が城での攻防戦なので、別行動を取っているフロドが出てこないのは当然ですが、もう少し頑張らないとファーストネームまで取って代わられそう。
そして、今作品の主人公はなんと言ってもアラゴルンではないでしょうか。私は野性的な男は好きではないのですが、仲間の為に戦う彼の姿は男前に見えました。ドワーフギムリでさえも男前に見えますよ。顔に張り付く程に汗と埃で束になった髪の毛も気になりません。
しかし、何故に彼がこんなにもて男なのか?リブ・タイラーなんか、永遠の命を捨ててまで彼と供に生きたいと願うのですからよっぽど惚れているでしょうね。そんな一途な彼女を忘れる為かなんだか知らないけれども、ローハン国のお姫様エオウインとも良いムード。彼女の想いを知ってか知らずか、思わせぶりな視線を彼女に送ったりなんかしちゃって。事態はかなり切迫しているのに己の魅力をふりまける余裕の態度。これぞもて男の極意でしょうか。
この人達ってお風呂に入ってないんですよ。たぶん。最初は宿に泊まってたけれども、最近はオーバーナイトで馬に乗ってたし。サウロンよりもオークよりも一番それが耐えられないですよ。私には。
不思議なのはエルフのレゴラスアラゴルンギムリはだんだんと薄汚れてきているのに、彼はどんなに戦っても汗をかいてもお風呂に入らなくっても汚れず美しいまま。長いパツキンの髪の毛が乱れる事も皆無。オークとあれだけ戦ってるのに一糸乱れぬ涼やかさは、やはりエルフだからでしょうか。〝アイドルはトイレに行かない〟と同じレベルなのでしょうかね。汚れはエルフには合わない。ですか。
それよりも気になったのが彼の戦い方。弓が彼の武器なので、剣を持って戦っているその他大勢に比べると悠長に見えてしょうがない。それに数本の弓を背負ってるだけなのですよ。相手は未曾有の数。弓がすぐになくなる事は必然でしょ。弓がなくなったらどうするんだろうと思っていたのですが、なくなる事はなかったです。これもエルフの不思議ですね。
今回はメリーとピピンも大活躍。前作ではガンダルフに怒られたり失敗したりと散々だった彼らですが、今回は頑張ってます。にも関わらずお調子者の性格は相変わらずの様で、大変な事に巻き込まれてしまい、やっぱりガンダルフに叱られてました。なんだか可哀想です。
で、私の好きなガンダルフですが前作と比べて出番は少ないです。それでも、味方のピンチに援軍を伴って駆けつけるガンダルフ。今回は颯爽と馬に乗っての登場ですよ。私は彼が白よりも灰色の方が好きだったのですが。白だとどうしてもサルマンと被ってしまって。
次は怒涛のラストです。次回こそフロドの正念場です。今度こそあなたが主役です。頑張れフロド。もうすぐ辛い旅は終わるのだから。
2005/01/08
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 コレクターズ・エディション [DVD]