ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還/THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING

Director:ピーター・ジャクソン
Cast:イライジャ・ウッドイアン・マッケランヴィゴ・モーテンセンショーン・アスティンリヴ・タイラービリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルームジョン・リス=デイヴィスケイト・ブランシェット、バーナード・ヒルミランダ・オットー、カール・アーバンデヴィッド・ウェンハム、ジョン・ノーブル、ヒューゴ・ウィーヴィングイアン・ホルムショーン・ビーンアンディ・サーキス

長い旅の完結編です。しかし、今回の主役と言うかこの映画の主役ってやっぱりアラゴルンですね。ついに王様になってリヴ・タイラーも手に入れるし。あの汗と埃まみれのアラゴルンを見慣れた所為でしょうか、最後の髪の毛に櫛を入れたあの髪型がズラに見えてしょうがなかったです。
今回のガンダルフですが、アラゴルンレゴラスギムリ達と一緒に剣を持って〝ウオー〟と雄叫びを上げながら相手に突進して行く姿は見たくなかったです。当然ですけど、彼って老人じゃないですか。
なんだかサラ・パレツキーの小説センチメンタル・シカゴ (ハヤカワ・ミステリ文庫)に出てくるミスター・コントレーラス*1を彷彿とさせてそんなに走ったらこけるよとか思ってしまって。魔法使いではなく生身の人間に見えてしまって。結局、最後迄このイメージが張り付いてしまってなんだか損した気分でした。
で、主役のフロドですが最後迄情けなかったですよ。サムに助けられて滅びの山になんとかかんとかして辿り着いたのに、最後の最後に指輪をはめてしまって、スメアゴルに指を食いちぎられて我に返ってスメアゴルと指輪を奪い合って、スメアゴルが足を滑らせてって、なんだか偶然?ばっかりですか。
そんな事ならガンダルフアラゴルンが行った方が早く終わった様な気がします。それならホビットは不要になってしまって、話自体がおかしくなってしまったりしますが。あれはやっぱりちっちゃいホビットが頑張ってる姿が感動を呼ぶのでしょうかね。確かに彼らがふらふらになりながら滅びの山を目指している姿には心を打たれるものがありますけどね。
なんだかんだ言いましたけども、それでも最後まで目が離せなかったです。実際はかなり長い上映時間ですが、たいして長く感じなかったですよ。
最後に旅の仲間はそれぞれバラバラになってしまいますが、何処にいても心は繋がっている。そんな仲間って素敵ですよね。なんだか羨ましくなってしまいました。
2005/01/24
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 コレクターズ・エディション [DVD]

*1:ミスター・コントレーラスはリタイアした機械工で、同じアパートに住む女探偵ウォーショースキーと共に事件を解決?する老人。彼の得意技はパイプレンチを振り上げて突進する事