レディ・キラーズ/THE LADYKILLERS

Director:イーサン・コーエンジョエル・コーエン
Cast:トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、ライアン・ハースト、J・K・シモンズ、ツィ・マー、マーロン・ウェイアンズ、ジョージ・ウォレス

マダムと泥棒」のリメイク。天才的知能犯〝教授〟はカジノ強盗を企む。そして実行拠点に選ばれたのは、クリスチャンのマンソン夫人が一人で住む家だった。教授はマンソン夫人に取り入って地下室を借り、仲間をバンドメンバーだと偽る事でまんまと家に入れる事に成功する。

主役は〝教授〟より無敵の爆乳マンソン夫人。天才的知能が売りの教授だって、彼女にかかったら赤子の手を捻るようなもの。

この人を観てると「風と共に去りぬ」のハティ・マクダニエルを思い出したりなんかして。彼女の表情が良い。とっても。いつも彼らに対して胡散臭そうな顔をしているのですがその顔が渋いのですよ。まるで近所の悪ガキを見ている様な表情。
別にマンソン夫人が特別賢いとかそういった設定ではないのですよ。夫に先立たれて一人寂しく暮らしている敬虔なクリスチャン。ただ、近所に一人はいるであろう〝文句たれババア〟ではあります。大阪だけですかね。私の近所にはちらほらいらっしゃいますよ。こんなお年寄り達が。そしてパワフル。とは言え相手はしょせん老人。と思ってみくびってかかった彼らの顛末は・・・・ずたぼろ。
だいたい〝教授〟からして天才に見えない。変人と言うか遠い世界に住んでると言うか。そんな教授が選んだ愉快な仲間達にいたってはどうしようもない人ばっかり。「ホーム・アローン」のでこぼこコンビと限りなく似ています。なので、結果的に失敗してしまったのもあながちマンソン夫人だけが原因ではない様な気もします。
ストーリーはそれこそ単純。先が読めるのでそんなに期待はしていなかったのですが、ラストは私の予想を超えていました。こんな終わり方をするとは、思ってもみなかったです。コメディだけにもっと明るいラストだと思ってましたので。最後のシーンだけ、別の監督が撮った様なそんな感じがしました。
2005/02/09
レディ・キラーズ [DVD]