横一

学生の頃アルバイトをしていた先の上司の方(木村一さん)と久しぶりに会いました。木村さんはもう定年していて、悠々自適の毎日を送っているとか。ええなあ。
「わし、スーツ新調したんや」と木村さん。今日、着ているスーツの様。
「あ、そうなんですか。おされですね」と大人の会話な私。
「百貨店で買ったんやけどな、これ見てみ」おもむろにボタンを外して前を開けると、そのこに〝木村 横一〟とおっきく刺繍がされてます。
「木村さん、下の名前〝はじめ〟でしたよね」
「そやねん。名前を聞かれた時に〝よこいちと書いてはじめ〟やってゆーたら、こんな事されてしもうたんや」
私は思わず大笑い。それを見てニヤニヤしているオヤジ。その後もブチブチ文句を言ってましたが、私以外にもネタとして見せてるんでしょうね。そんなあなたが好きですよ。