カレンダー・ガールズ/CALENDAR GIRLS

Director:ナイジェル・コール
Cast:ヘレン・ミレンジュリー・ウォルターズ、シアラン・ハインズ、ペネロープ・ウィルトン、セリア・イムリー、リンダ・バセット、ジェラルディン・ジェームズ
イギリスの田舎町で世界初〝婦人会ヌード・カレンダー〟を製作して30万部を売上げた実話を映画化。
舞台は田舎町ネイプリー。主婦達の唯一の社交場所である婦人会のメンバーのクリスとアニーは、退屈は会に嫌気がさしていた。そんな時にアニーの夫が白血病で亡くなってしまう。悲しみに打ちひしがれるアニーを元気付ける為にクリスは、毎年恒例になっている退屈極まりない婦人会カレンダーのテーマを自分達がモデルになって〝ヌード・カレンダー〟を作ろうと提案する。そして、その売り上げをジョンが世話になった病院に寄付しようというものだった。


平均年齢50は軽く超えている女性たちのヌード・カレンダー。どんな恐ろしいものなのかと想像してしまいました。でも、当然ですが局部も乳首も見えてない。卑猥さを微塵も感じさせず、あたかも〝これが普通よ〟と思わせる自然ささえ感じさせます。私は何を想像していたのか。それに、皆さんハツラツとしています。心なしか楽しそうな雰囲気さえ醸し出してるのですよ。80歳ぐらいのおばあちゃんでさえ潔い脱ぎっぷり。保守的な町で良くもこんな事が出来たなと感心するばかりです。勇敢な行動ですよ。私には無理。絶対。いくら乳が見えてなくたってダメだわ。人様に見せるほど立派じゃないですしね。
しかし、実際の撮影はかなり難航したようです。映画と同じ様に女優さん達はワインをあおりながらの撮影。大事な所は隠れてるとは言え、撮影する時は大勢の中でヌードにならなくてはいけないのですから、そりゃ酒でも入ってないとやってられないでしょうね。若くないんだし。女優業って体張ってナンボなのですね。
一番、面白かったのはカップケーキで乳を隠した写真。用意したカップケーキより乳が大きすぎて(垂れすぎとも言いますが)隠れなかったので、後の画像処理でケーキだけ大きくしたとか。画像があれば私の稚拙な文よりはるかに理解していただけると思い探しましたが、見つける事が出来なかったです。映画を観ての確認を希望します。だって、このシーンだけでも観る価値ありですよ。
〝ヌード・カレンダー〟の撮影やそれに至る彼女達の葛藤や努力は良く描かれていると思うのですが、クリスとアニーの方向性の違いからの仲たがいや、クリスと高校生の息子との関係などは中途半端な感じがします。クリスとアニーはともかく、クリスと息子のストーリーは必要ないんじゃないかと。内容に入れるのならもっと掘り下げて描いて欲しかったですね。
2005/02/28
カレンダー・ガールズ 特別版 [DVD]