ピーター・パン

友人の長女(4歳)と「ピーター・パン」を観てた時の事。
「あのちっちゃいみたいなのはなに?」と無邪気な質問をする長女。
「あれは妖精さん。ちょっぴりイタズラ好きの」と無難な返答の私。
「あたしもようせいさんほしい」
それは無理だよ。あんた。しかし、子供の夢を壊してはいけません。
妖精さんは○○ちゃんの所にもいるよ。でも、はずかしがりやさんだから目には見えないねん」
「そうなんや。やった。わーい」大喜びで跳ね回る長女。
そんなこんなで映画も終わり、友人の長男(9歳)が学校から帰って来るや、
「オレ、腹減った」と納豆を皮切りに牛乳、さくらんぼ、パンをドカ食い。妹にさくらんぼをあげず独り占めをしていたのでたしなめると、
「嫌や。なんであげなあかんねん」と言いながら獲られまいとしてお皿を私からガードしようとした時に、彼の肘がコップに当たって倒れるコップ。飛び散る牛乳。間髪入れず友人が、
「あんた!何してんの!昨日もこぼしたやろ!妹に意地悪してるからそんな事になるねん!」と大激怒。あまりの剣幕にこっちの方がびびりましたよ。
そして、ふて腐れながら掃除をする長男を放置してコーヒーを飲む私。
「あんた、ここちゃんと拭いてないで」偉そうな私。
「わかってるわ。今から拭こうと思っててん」感じの悪い長男。
その時、手元が狂ってコーヒーをぶちまけた私。それを見た長男はここぞとばかりに、
「お母さん!○○(私の名前。すでに呼び捨て)がコーヒーこぼしたで!」と二階で洗濯を干していた友人に絶叫する長男。それを聞いて下りて来る長女。
「いや、これはイタズラ好きの妖精がこぼしたんやで。だから私は悪くないよ」と愚かな発言をした私に蔑んだ視線を送りながら、
「アホちゃう。そんなんおらへんわ。はよ拭かなとれへんようになるで」と冷静な長男。
「ようせいさんはおるねん。でも、みえへんだけやもんな?」長男の発言を聞いて反論する長女。「いる」と言った手前、
「うん。嘘じゃないで」と言うしかない。それを聞いて、
「ほら。やっぱりおるやろ。おにいちゃんアホやな」
その言葉にムカついたのか、
「お前がアホや。おらへん!」
「おるもん!」
「おらへん!そこにお前がいたら拭かれへんやろ!邪魔や。どけ!」と突き飛ばされて頭を床に打ち付けて号泣する長女。
混迷を極める事態になすすべがない私。何処でどう間違ったらこんな事になってしまうのか。子育てって大変ですね。
ピーター・パン [DVD]