ナショナル・トレジャー/NATIONAL TREASURE

Director:ジョン・タートルトーブ
Cast:ニコラス・ケイジハーヴェイ・カイテルジョン・ヴォイトダイアン・クルーガーショーン・ビーンジャスティン・バーサクリストファー・プラマー、オレッグ・タクタロフ、デヴィッド・ダヤン・フィッシャー
ジェリー・ブラッカイマー製作のアドベンチャーアメリカ独立宣言書に隠された伝説の財宝を求めて歴史学者ベン・ゲイツが繰り広げるアクション大作。彼は何世代にも渡りゲイツ家の夢を継ぎ、伝説の秘宝を追い求めていた。天才ハッカーであるライリーと共に謎を探っていたが、終に最初の手がかりである〝シャーロット〟を発見する。

インディアナ・ジョーンズと「ハムナプトラ」を合体させた様なそんな映画でした。たまには、何も考えず楽しんで観れる映画も良いものですね。評判が良かったのも観るファクターではありましたが、やっぱりクリストファー・プラマーが出演しているってのが決め手ですね。今回の彼はニコラス・ケイジ演じるベン・ゲイツの祖父に当たるパトリック・ヘンリー・ゲイツを演じているのですが、最初しか出て来なかったです。それもほんの少し。なんだよ〜。確かに重要な登場人物じゃないですよ。だからってね〜。せめて後ワンシーンは観たかった。
上記の2作品と大きく違う点はなんと言っても主人公。ハリソン・フォードの様な男前でもなくブレンダン・フレイザーの様なおされでもない。頼りになりそうにないニコラス・ケイジ。それでも彼が悪党に追われ、必死になって走っている後姿に声援を送ってしまうのは不思議です。あの垂れ眉が母性本能をくすぐるのでしょうか。
学者になるほど賢そうな顔もしてないし、海軍で鍛えたマッチョな体とも思えないのに中盤からは何故か期待してしまう。彼が主人公だから当然ってのは置いといて。その期待は大船に乗った気分での期待ではなく小船に乗った気分の期待。それも風と波が手伝ってくれて、あわよくば助けてくれるだろう程度の。そんな彼に付き合って仕事まで辞めたライリーは、先見の明があるのか出たとこ勝負なのかおバカなのか。私、この手の人かなり好きです。「ハムナプトラ」のジョン・ハナーを使える男にした感じ。でも立ち位置は、ぼけ役。
ストーリーはなかなか面白かったです。今更ながら財宝求めてアドベンチャーってのはどうかと思っていたのですが。だって、この手の映画って出尽くした感があるじゃないですか。だからストーリーよりも脅威のSFXを売りにしたり、旬な男前俳優を使ったり、作品をコミカルに仕上げたりでしょ。純粋に謎が謎を呼びその謎を解き明かして進んで行くのは良かったです。それに、アクションシーン重視ではないのも新鮮でした。そこに控え目だけれどもすばらしい映像と、最初から分かっているのだけれどもニコラス・ケイジダイアン・クルーガーのロマンス。あっという間の2時間でした。

2005/03/26

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