ソウ/SAW

 ネタばれ注意!ネタばれ部分は伏字になってます。

Director:ジェームズ・ワン
Cast:ケイリー・エルウィズダニー・グローヴァーモニカ・ポッターリー・ワネルトビン・ベル、ケン・レオン、ディナ・メイヤー、ショウニー・スミス、マイケル・エマーソン、マッケンジー・ヴェガ、ベニート・マルティネス
理由が分らないままに自由を奪われ、命までも奪われかねない状況の2人の男が追いつめられる様子と、背後で彼らを操っている犯人と動機をめぐる謎を描いたサスペンス・ホラー。
目覚めるとそこは薄汚れた広いバスルームで、足首は鎖で繋がれていた。対角線上には別の男が同じく鎖で繋がれて倒れている。そして中央には拳銃で頭を撃ち抜かれた死体が転がっていた。


〝衝撃的な結末〟がうたい文句だったこの映画、確かに不意打ちパンチを食らうほどの〝衝撃的な結末〟でした。中盤ぐらいに〝もしかしてあの人が犯人だったら、衝撃的だよね〟と一緒に観ていた知人に言ったのですが、それは真剣にではなくただの冗談の域を出ない発言で、まさか本当にそうだとは思いもよらなかったです。正確には〝死んでる人が犯人で本当は生きていて、起き上がったりして。そんな事ありえないよね〜。でも、そもそも犯人って誰?〟と言っただけなのです
後で思うとストーリー的に不可思議な点は多々あったりするのですが、それでも十分見応えのある映画です。低予算でこれだけの作品を作製出来るってのは凄いですよ。観ていて最後迄、臨場感と恐怖を味わえるのはこちらサイドもあの2人同様に〝理由がわからないから〟につきます。この辺りは「オールド・ボーイ」と似ている感じでしょうか。それに、彼らが閉じ込められているバスルームには犯人が色んな小細工をしていて、それを彼らが解いてアイテムゲット!情報ゲット!的な謎解きは推理ゲームの様で、普通なら〝子供だましの様でつまんね〜〟と言い放つ私ですが、この映画はそんな事は微塵も感じさせませんでした。推理ゲームの様なつまらないシーンでも俳優の演技力とセットの力は勿論の事、〝謎〟をちらつかせてそのシーン自体をこちら側に受け入れさせるストーリーの構成は脱帽です。
閉じ込められたゴードンとアダムも、そりゃあ大変だったと思いますよ。しかし、一番大変だったのは犯人。だって、何時間も死体のふりして微動だにしなかったのですから。彼の忍耐はすごいですよ

2005/04/24

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