ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ/HIDE AND SEEK

ネタばれ注意!ネタばれ部分は伏字になってます。

Director:ジョン・ポルソン
Cast:ロバート・デ・ニーロダコタ・ファニングファムケ・ヤンセンエリザベス・シュー、エイミー・アーヴィング、ディラン・ベイカー、メリッサ・レオ、ロバート・ジョン・バーク、デヴィッド・チャンドラー
ある日、母親の自殺シーンを目の当たりにした9歳の一人娘エミリーは心を閉ざしてしまう。心理学者の父親デビッドは、娘の心の傷を癒す為にニューヨーク郊外に移り住んだ。しかし、エミリーはなかなか心を開かずチャーリーと言う名の空想上の友達と遊ぶようになってしまう。

ロバート・デ・ニーロダコタ・ファニング。これを逃してどうするって事で張り切って前売りチケットまで買ったのに、ぎっくり腰になった為に行きそびれてしまいました。意外と観客数が多かったような。連休中だったからかもしれませんが。
ストーリーは私の想定を超えていました。たぶん、エミリーの空想上の友達〝チャーリー〟はかつてその家に住んでいて不幸な死を遂げて成仏できずにいるゴーストか、エミリーが心に傷を負った所為で2重人格者になってしまい、その2役をダコタちゃんが熱演するんじゃないだろうかと思っておりました。だから、ストーリーにはそんなに期待していなかったのです。それよりも彼らの演技が観たかったので。なので、ストーリーに関しては確かに得した気分になれました。
しかし、ロバート・デ・ニーロの演技にやる気を感じなかったのは私だけでしょうか?だって、デビットの時とチャーリーの時では何の変化もないんだもん。表情が変わるわけでもなければ、声のトーンが変わるわけでもない。なんだよ〜。それだったら、ストーリーはどうでもいいからダコタちゃんを2重人格者って事にして、彼女を主役にした方がよっぽどましですよ。デビット役がロバート・デ・ニーロじゃなきゃこんなに文句は言わないのですが。あの名優ロバート・デ・ニーロですよ。子供相手に本気は出せねぇって事なのでしょうかね。ダコタちゃんが娘って設定にも無理がある様な気もします。どう考えても〝じいちゃんと孫〟ですよ。それでも、いつもの彼ならそんな設定もなんのその。観ている内に違和感がなくなるのが常だったのに。
一方、ダコタちゃんの演技は鬼気迫るものがありました。だんだんとやつれていくダコタちゃん。
普段は可愛らしいのですが、お世辞にも可愛いとは言いがたい。
だんだんと切羽詰り怯える様を観ていると可哀想でした。ただ、彼女のやつれきった顔がスティーブ・ブシェミに見えてしょうがなかったです。性別も年齢も骨格も違うのに。不思議ですね。くどいようですが、せめてこれぐらいの演技をロバート・デ・ニーロはして欲しかった。

2005/05/08

ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ