世界でいちばん不運で幸せな私/JEUX D'ENFANTS/LOVE ME IF YOU DARE
ネタばれ注意!ネタばれ部分は伏字になってます。
Director:ヤン・サミュエル
Cast:ギョーム・カネ、マリオン・コティヤール、チボー・ヴェルアーゲ、ジョゼフィーヌ・ルバ=ジョリー、ジェラール・ワトキンス、ジル・ルルーシュ、ジュリア・フォール、レティシア・ヴェネチア、エロディー・ナヴァール
フランスで大ヒットを記録したファンタジー・ラブ・コメディ。
幼馴染みのジュリアンとソフィーはひょんな事からゲームを始める。それは、相手が出した条件をクリアする事。大人になってもそのゲームを続けていた彼らは、お互いに特別な想いを抱きながらも素直になれず、バラバラの人生を歩み始める。
チボー・ヴェルアーゲ君を観たいが為にレンタルしたのですが、最後まで退屈する事はなかったです。自分でも意外でしたけど。主人公ジュリアンの子供時代を演じたのが、チボー・ヴェルアーゲ君。
くりくり頭がとっても愛らしい。大病を患い余命いくばくもない母親を気遣う彼は健気で、観ているのが辛くなりました。その反面、学校ではソフィーとゲームに興じ校長先生や父親から毎日怒られる始末。幼い頃から母親以外には素直に自分の想いを伝える事が出来なかった彼が、大人になっても変わるわけもなく。
そんなお子ちゃま大人を演じているのはギョーム・カネ。
この写真だけでは判りにくいでしょうけど、笑った顔と雰囲気がチボー・ヴェルアーゲ君とそっくり。これだけそっくりな子役を探すのは大変だったに違いない。それに比べてソフィーはこんな感じ。
←幼い頃
約10年後↓
いくら女は化粧で化けるとは言え、これは違い過ぎです。面影なんて全くない。はっきり言って手抜き。ですよ
全体的にシュールな映像が盛り沢山の映画でした。カラフルで明るいタッチでありながらも、その底に流れるのは寂寥、絶望、怒り。互いに同じゴールを目指しているのに、なかなか到達する事が出来ない二人。出来ないのか出来るけど到達したくないだけなのか。私は後者だと思いました。
映画の流れから行くと、ハッピーエンドに違いないと思わせておきながらのあのラストには不意打ちパンチを食らわされました。しかし、何処までも身勝手に振舞う彼らには共感出来なかったです。大人になれよ。
2005/05/22