スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー/SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
ネタばれ注意！ネタばれ部分は伏字になってます。
Director：ケリー・コンラン
Cast：ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、アンジェリーナ・ジョリー、ジョヴァンニ・リビシ、マイケル・ガンボン、バイ・リン、オミッド・ジャリリ、ローレンス・オリヴィエ
舞台は1939年のニューヨーク。科学者連続失踪事件の謎を追っていたNYクロニクルの女性記者ポリーは、街で巨大ロボットが人々を襲撃している場面に出くわす。その模様を写真に撮っていた彼女は危ない所で、元恋人で空軍のパイロットであるジョー・サリバンに救われる。こうして彼らは謎の解決を目指すのだが・・・。
俳優以外はほとんどがCGで描かれている画期的な映像世界を堪能する事が出来る作品です。一貫してレトロな映像は、サイレント時代の映画の様で今にもセリフやト書きだけのシーンが出てきそうでありながらも、どこかしら近代的な匂いがする不思議な映画でした。
ストーリーはたいした事はなかったです。この映画はストーリーよりもCGの映像自体にあるのだから、ストーリーが二の次になっているのは仕方がないんじゃないでしょうか。ただ、ストーリー上で日本の東京が出てくるシーンがあるのですが、そのシーンに描かれていたのは富士山とお寺。それだったら、東京じゃなく日本でいいじゃないですか。わざわざ首都まで使っておきながらのこの仕上がり。でも、東京タワーや皇居が富士山より知名度があるとも思えないし。難しい所ですよね。
スカイキャプテン演じるのは、年々そりこみが立派になって行くジュード・ロウ。私はいつも彼の声と顔に違和感を感じます。私の中では優しい声で喋るイメージがあるのですよ。実際の彼はそんな風に話さないですから。そんなジョーの元恋人を演じるのはグウィネス・パルトロー。プライドが高く気が強い役柄は彼女にぴったりです。期待していたのにあまり出てこなかったのはアンジェリーナ・ジョリー。存在感が群を抜いて強い彼女があまり目立たないのは、同じカットのシーンが少ないからでしょうか。
この映画には色々なオマージュが散りばめられていると聞いた上で観たのですが、発見出来たのは〝オズの魔法使い〟と〝エンパイアステートビルのキングコング〟だけでした。他に見つけた方いらっしゃいますか？
2005/05/30
