隣のヒットマン/THE WHOLE NINE YARDS

Director:ジョナサン・リン
Cast:ブルース・ウィリスマシュー・ペリーロザンナ・アークエットマイケル・クラーク・ダンカンナターシャ・ヘンストリッジアマンダ・ピート、ケヴィン・ポラック
ある日、平和な住宅街に伝説的な殺し屋が引越して来たことにより、巻き起こる騒動を描いたコメディ。歯科医のオズと妻ソフィは多額の借金を抱えて、夫婦仲は冷め切っていた。伝説のヒットマン・ジミーが引越して来た事を知ったソフィーはオズをそそのかし、ジミーを密告する為にシカゴへ向わせた。


続編より、こちらの方が面白かったです。インディーズにしては出来の良い作品じゃないかな。殺し屋ジミーを演じるのはブルース・ウィリス。血も涙もない殺し屋なのに、敬虔なクリスチャンで情に脆い。そんな相反する性格を上手に演じてます。彼の行動や思考が読めない事に振り回されるオズが不憫で。オズを演じるのはマシュー・ペリー。「フレンズ」の印象が強い所為で、チャンドラーにしか観えなかったです。「フレンズ」でもちょっと抜けた役柄だし。
ストーリーは単純だけれども、妙に込み入っていて支離滅裂気味。(私の日本語の方が支離滅裂ですね)オズがジミーを密告して報奨金を手に入れるって話なのだけれど、そこに色んな人間が色んな思惑で絡んで来るからややこしい。それでも、なんとか形のあるラストにまとまっているのは不思議です。
前半はコメディとして笑えるシーンが多いのですが、後半は息切れしてる感じでした。ストーリーをまとめる事に重きを置いた結果なのでしょうかね。癖のあるキャラクターばかりにした事で、被ってしまい誰の印象も薄くなっている気がします。それが惜しいですね。

2005/05/29

隣のヒットマン [DVD]