ロスト・イン・トランスレーション/LOST IN TRANSLATION

Director:ソフィア・コッポラ
Cast:ビル・マーレイスカーレット・ヨハンソンジョヴァンニ・リビシアンナ・ファリスマシュー南、田所豊、林文浩、竹下明子HIROMIX藤原ヒロシ
ウィスキーのコマーシャルの撮影の為に来日したハリウッド・スターのボブは、異国の地で戸惑いを感じていた。一方、夫の仕事に同行してきた若妻シャーロットは忙しい夫にかまってもらえず、孤独を感じていた。2人は同じホテルに泊まっていて、何度か顔を合わせるうちに言葉を交わすようになった。


第76回アカデミー脚本賞を受賞した作品なのですが、何故に受賞したのか私にはさっぱり分らなかったです。盛り上がりがある訳でもなく単調そのもの。ボブを演じるビル・マーレイの素晴らしい演技がなければ退屈極まりない。私はマシュー南が観たくてレンタルしたのですが、あれじゃボブじゃなくったってドン引きするって。ましてや相手は日本語が分らない外国人。その辺りの演出が狙い過ぎで素直に楽しめなかった。マシュー南に釣られた私が愚かだったに違いない。
それにしても、ビル・マーレイの哀愁を帯びた演技は最高でした。バスローブでベッドに座っている彼の姿の切ない事。そんな彼に心を通わせるのがスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロット。私は彼女が出演している映画は1本しか観た事がないのだけど、演技が上手だとは思えない。この手の喜怒哀楽の激しくない演技って表情とか雰囲気が命な訳でしょ。それが出来てるとは思えない。相手が彼だから、相当の実力がなければどうしても見劣りしてしまうのでしょうね。
舞台は東京で日本人からすると見慣れた風景なのに、何故か日本じゃないような気がしてならなかったです。大げさですけど、日本語を話す別の国みたいでした。違和感があるんですよ。外国人から見た日本ってあんな風に見えるのでしょうか。

2005/06/03

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]