CODE46

Director:マイケル・ウィンターボトム
Cast:サマンサ・モートンティム・ロビンスジャンヌ・バリバール、オム・プリ、エシー・デイヴィス
近未来の人々は高度に管理され、安全な都市部に暮していた。都市間の移動はパペルという滞在許可書を発行された者にしか許されていなかった。ある日、パペルの発行元のスフィンクス社から偽造事件の調査を依頼された調査員ウィリアムは上海に渡る。


この映画、前知識がかなりないと理解出来ないです。私がバカなだけかも知れないですけど、DVDのパッケージぐらいの情報じゃわからない。タイトルでもある〝CODE46〟ってのは同一遺伝子間での生殖行為を禁止している法律で、これに抵触すれば記憶を消されたり、妊娠した場合は強制流産させられる人権無視もはなはだしい代物。でもさ、記憶を消したり特殊な能力を遺伝子に組み込んだり出来るのだったら、最初から〝CODE46〟に抵触しない遺伝子を組み込んでおけば良いのに。
ストーリーは禁じられた愛そのもの。禁断の愛が魅惑的なのは永久不変。恋する2人には〝CODE46〟なんて知った事じゃない。会ったその日に恋に落ちるって私には考えられない事ですが、あるんでしょうね。そんな刹那的な男女を演じるのはサマンサ・モートンティム・ロビンス。彼女ってどの映画でも、幸薄そうで悲しく見えます。出演しているのが、そんな感じの映画が多いって言うのも理由ではあるんでしょうけどね。この2人が共演していながらも、こんなにつまらないのは演出の所為なのか脚本の所為なのか。謎ばかりが残る映画でした。
ただ、ラストは良いです。希望と守るべきものを失ったにも関わらず、力強く生きて行こうとする姿から目がそらせなかった。待ち受ける過酷であろうこれからの人生に、真っ直ぐに歩いて行く勇気は何処から来るのか。彼女には幸せになってもらいたいと願わずにはいられませんでした。

2005/06/09

CODE46 スペシャル・エディション [DVD]