８０デイズ/AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
Director：フランク・コラチ
Cast：ジャッキー・チェン、スティーヴ・クーガン、セシル・ドゥ・フランス、ジム・ブロードベント、ユエン・ブレムナー、ロブ・シュナイダー、カレン・ジョイ・モリス、キャシー・ベイツ、アーノルド・シュワルツェネッガー、オーウェン・ウィルソン、ルーク・ウィルソン、マーク・アディ、サモ・ハン
「８０日間世界一周」のリメイク作品。舞台は１９世紀のロンドン。王立科学アカデミー会員の発明家フォッグ氏が〝８０日で世界を一周出来る〟と口走り、アカデミー長官の座を賭けて世界一周の旅に出る事となった。そんな彼のお供は使用人の中国人ラウ・シン。彼は別の目的を持って旅に同行したのだが・・・。
別に登場人物の設定を変える必要はなかったんじゃないかな。そうするとジャッキー主演のコンセプトから外れてしまうけど、わざわざカンフー映画にする必要もないでしょ。だって、ストーリー自体が面白いんだから、あえてカンフーでごまかさなくったっていいじゃない。結局いつものジャッキー映画になってしまって、原作の良さが全くなくなってしまってます。ただしカンフーがメインの映画じゃないので、その当りも中途半端な仕上がりになってる感じがします。ジャッキーの映画が面白くないって言っているのではなくて、パスパルトゥーをカンフー使いにする必要はないって事。でも、サモ・ハンを観る事が出来たのはラッキーだったかも。主役のフォッグ氏だってマヌケ過ぎ。原作の規律正しいイギリス紳士のかけらも残ってないし。ファミリー向け映画だからウケを狙ったんだろうけれども、ここまでバカっぽくしなくてもね。
ストーリーを補う為なのか、やたらとカメオ出演陣が豪華です。インパクト勝負するなら、一番は断然アーノルド・シュワルツェネッガー。この出演を最後にカリフォルニア州知事になったので事実上ラストの作品なのですが、選挙の事で頭が一杯になって己が演じるキャラクターの事なんかどうでも良かったのか、最後ぐらいはじけてやろうと思ったのか定かではないですが、とにかく酷いです。どっから見てもバカ丸出し。辛い事があっても、彼のあの顔を思い出すと救われる様な気がします。
2005/07/10
