ラッキー・ブレイク/LUCKY BREAK
Director：ピーター・カッタネオ
Cast：ジェームズ・ネスビット、オリヴィア・ウィリアムズ、ティモシー・スポール、ビル・ナイ、レニー・ジェームズ、ロン・クック、フランク・ハーパー、クリストファー・プラマー、レイモンド・ウォリング、ジュリアン・バラット、ピーター・ワイト
相棒と銀行強盗を企てたが呆気なく逮捕されて刑務所に入れられたジミーは、脱獄を目論んでいた。ミュージカル好きの所長がジミーに煽てられて、自作のミュージカルを囚人のモラル向上の為に行う事となった。これを利用して脱獄を決意したジミーは仲間を集め、計画を練り始める。
監督は「フル・モンティ [DVD]」のピーター・カッタネオ。そして私の好きなクリストファー・プラマーが出演してるので、心躍らせながら観たのですが普通に面白かったです。クリストファー・プラマーはあまり出番がないし、ちょっとお馬鹿な役だったので観なきゃ良かったと最初は思ってたのですが、ぱっとしなかった主人公ジミーもなかなか男前に観えて来るし脱獄に肩入れしている自分がいるし、はまりまくってました。盛り上がりのない最初から中盤を我慢すれば、それからの意外な面白さに気が付く映画ですね。
ストーリーからして異色です。刑務所でミュージカルってあり得るんですか。それに精神分析医の女性がその辺をふらふらしてるんですよ。そりゃ駄目でしょ。色んな意味で。それにこの女医さんはミュージカルのヒロインまで演じるんですよ。コメディなんだからミュージカルのヒロインが男だって良いわけでしょ。刑務所でミュージカルは許せても、男の囚人と女医が歌って踊るなんてリアリティなさ過ぎ。この辺りが許せる人はもっと楽しめるんでしょうけど、私には無理でしたね。
看守にいじめらる役で出演していたティモシー・スポールを発見した時には、観るのを止めようかと思いましたよ。この人は「ラスト サムライ [DVD]」や「ハリー・ボッターシリーズ」に出演していて、とても個性的な役者です。先日、彼が主演の「ヴァキューミング [DVD]」を観てからどうもダメなんですよ。それ迄は何とも思ってなかったのですが、今や観るだけで気持ち悪いと言うか。「ヴァキューミング 」は中年オヤジ（ティモシー・スポール）が口八丁手八丁で掃除機を売る話なのですが、このオヤジがビジュアル的に汚いんです。油ギッシュでデブで汗かきでと夏場は近寄りたくない感じです。夏場だけじゃなく一年中。で、この映画が面白いかって言ったら面白くないんですよね。ストーリーもあってないようなものだし。だから余計にオヤジに目が行ってしまって。怖いもの見たさですかね。
2005/08/29
