クライム&ダイヤモンド/WHO IS CLETIS TOUT?

Director:クリス・ヴァー・ヴェル
Cast:クリスチャン・スレイターティム・アレンリチャード・ドレイファス、ポーシャ・デ・ロッシビリー・コノリー、ルポール
クリス・ヴァー・ヴェル監督が放つサスペンスコメディ。トレバー・フィンチは殺し屋である毒舌ジムに捕まり、ホテルの一室に監禁されていた。トレバーは刑務所で知り合ったマイコーと共に脱獄し、マフィアに殺されたクレティス・タウトと言う男になりすますが、トレバーがタウトの部屋に出入りしている事がマフィアにばれて、タウトが生きているとマフィアは勘違いをする。そして、遂にマフィアが送り込んだ毒舌ジムに捕まってしまったトレバーだった・・・。


この映画、面白いですよ。意外な掘り出し物を見付けた気分です。サスペンスありロマンスあり、そしてコメディありと盛りだくさん。基本のストーリーは良くある感じですが、回想の形を取っているからこそ面白い。「パルプ・フィクション」の様な時系列を取ってるんですよ。ただ、あの映画ほど時制が交錯しないので状況は掴み易いと思います。だから観る側もぐいぐいストーリーに引き込まれて行く。脚本を手がけているのはクリス・ヴァー・ヴェル監督。おまけにこの作品が彼にとって劇場デビュー作だと言うからびっくり。これからも、活躍して欲しいものです。とは言え、彼ってこの作品以降は映画を撮ってないんですよね。才能あるのにもったいない。
で、この映画を更に面白くさせている人物はティム・アレン演じる毒舌ビル。彼は映画オタクで、「大脱走」「ティファニーで朝食を」「レベッカ」「サンセット大通り」「マルタの鷹」など名作のセリフをひっきりなしに引用するんですよ。殺し屋なのに、トレバーの話に引き込まれ、我を忘れる姿が面白い。その上、冷血な殺し屋なのに本当は人情に厚く、涙もろい彼は微笑ましいです。殺し屋だけど悪人じゃない、そんな感じです。
 リチャード・ドレイファス演じる奇術師であり宝石強盗のマイコーの娘テスを演じるのは「アリー・myラブ」のゴージャス弁護士ネルで有名なポーシャ・デ・ロッシ

彼女って本当にゴージャスですよね。ただ、演技に関してはキツイですが。「アリー・myラブ」の時からそうなんですが、表情に乏しいんですよ。怒ってるか笑ってるかどっちかって感じ。だから、この映画でもネルを観てる様な気になってしょうがなかったです。ネルの様な気が強い女性の役でしたから。カミングアウトしてから私生活がなにかと話題になる彼女ですが、先日のエミー賞でエレン・デジュネレスと仲良く歩いていたのにはびっくり。彼女、フランチェスカと婚約してたじゃないですか。で、調べてみると昨年の暮れから同棲してるんですね。知らなかった。因みにエレン・デジュネレスはアメリカでは有名なコメディアンです。日本では知名度は低いと思いますが。
 
右がエレン・デジュネレス。
 
これは、32nd Annual Daytime Emmy Awardsで。

2005/09/27

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