Ray/レイ/RAY

Director:テイラー・ハックフォード
Cast:ジェイミー・フォックスケリー・ワシントン、クリフトン・パウエル、ハリー・レニックス、リチャード・シフ、アーンジャニュー・エリス、シャロン・ウォーレン、カーティス・アームストロング、レジーナ・キング、テレンス・ダッション・ハワード、ラレンズ・テイト、ボキーム・ウッドバイン
レイ・チャールズの生涯を綴ったヒューマン・ドラマ。ジョージア州の貧しい家庭に生まれたレイは7歳の時に視力を失ってしまった。そんな彼を母アレサは〝誰にも盲目とは呼ばせない〟と厳しくしつけ、生きていく知恵を彼に教える。17歳になった彼は好きだったピアノで生計を立てるために、シアトルに向った。


曲名や誰が歌っているかは知らずに、誰もが彼の歌を一度は耳にしたはず。映画を観終わった後で、久しぶりに彼のCDを聞きました。さっき観た彼の生涯が歌と重なり、歌声が心に響いてきました。〝ソウルの神様〟と言われているだけの事はあります。
ジェイミー・フォックスレイ・チャールズそっくりでした。彼はレイの事を歌しか知らず、本人と話し合い姿形をまねる事から演技が始まったと言ってました。声はともかく歩き方や話し方、そしてあの独特な歌い方はレイそのもの。凄いです。アカデミー主演男優賞を受賞したのも頷ける迫真の演技でした。アメリカではノーミネートされた時点でガチンコで彼に決まってたらしいですね。
彼の生い立ちから始まり絶頂期で終わるストーリーは、彼の音楽と共に進んで行き切なくも苦しくもあり、そして希望ありと盛り沢山でした。150分と長い上映時間でしたが、そんな事を感じさせない快適なテンポでした。音楽映画としても素晴らしいと思います。女性関係やドラッグの問題など彼を美化する事なく描かれているにもかかわらず、微笑ましく思えて来るのは彼の人柄のなせる業なんでしょうね。
少年時代のレイを演じていたのはC.J. Sanders君。
 
ジェイミー・フォックスと違って目がくりくりして愛らしかったです。

2005/10/04

Ray / レイ [DVD]