ウィスキー/WHISKY

Director:フアン・パブロ・レベージャ、パブロ・ストール
Cast:アンドレス・パソス、ミレージャ・パスクアル、ホルヘ・ボラーニ、ダニエル・エンドレール、アナ・カッツ
カンヌ国際映画際で高い評価を得たコメディ。寂れた靴下工場の経営者ハコボと彼の助手をしているマルタは、一緒に働きながらもお互いの私生活の事は全く知らなかった。ある日、ハコボの弟エルマンが彼を訪ねて来る事となった。何を思ったのかハコボはマルタに弟がいる間だけ、夫婦のフリをしてくれと頼むのだが・・・。


登場人物が全員無表情なんですよ。喜怒哀楽がないと言うか、何に対しても無関心と言うか。マルタとエルマンは途中から笑ったり感情を表すのですが、ハコボはそのまんま。しかし、写真を撮る時は〝ウィスキ〜〟と言い作り笑いを浮かべる姿が可笑しかったですね。この〝ウィスキ〜〟は日本の〝チーズ〟と一緒です。観る迄はウィスキーにまつわる映画だと思っていたんですよね。全然違いました。
私の人生経験が少ないせいか、ワビサビが理解出来ないせいか、そんなに面白くなかったです。彼らの心模様が理解出来なかったです。だって、なりゆきとは言えいきなり妻を演じろって言われてOKする人間はいないでしょ。それも、相手の事は全く知らないのに。知っていても躊躇する筈なのに。その時点で、〝何故、マルタは彼の頼みを引き受けたのだろう?それも、けっこうノリノリで。〟との疑問が頭を離れずにそればっかり気になってしまいました。ボスの頼みだから断れなかったって感じでもなかったですしね。ハコボに好意を抱いているのかなと思ったりしたけれども、それにしてはエルマンと楽しそうだったし。やっぱり良くわからないですね。
ラストも謎のままでした。あんな所で終わるなんて。ちょっとぐらい謎が解けるかなと期待していたのですが。だからでしょうか、余計に彼ら2人がどうなったのかが気になるんですよね。

2006/01/16

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